
4才の頃よりヴァイオリンを始め、8才の時には絵画を習い始めました。
その時の私は将来ヴァイオリニストか画家、どちらに転んでも芸術家になると思っていました。
13才の時、たまたまヴァイオリンの発表会に来ていた当時東京芸術大学教授の笠間春子先生に、「それぐらい弾けるなら受験してみれば?」と言われたのをきっかけに毎日6時間猛練習し、音楽家の登竜門・都立芸術高校にみごと合格することが出来ました。
あの時笠間先生に背中を押していただかなかったら音楽高校の受験に踏み切れなかったかも知れません。
高校での3年間は毎日が刺激的でとても充実していました。
普通高校と比べ一般科目の授業は半分しかなく、あとの半分はヴァイオリン・ピアノの個人レッスン、ソルフェージュ、聴音、オーケストラの授業などで、さらに放課後や休日もヴァイオリン・ピアノ・聴音の個人レッスンで各先生のお宅に伺うという音楽三昧の日々を過ごしました。
しかし音楽の世界はとても厳しく、競争社会でもありました。
周りにいる友達でさえ競争相手として戦わなければならないことに極度のストレスを感じ、本来「音楽は楽しむもの」と思っていた私はこの頃から方向転換を考えるようになったのです。
ヴァイオリン・絵画に共通するように何か指先を使う芸術に近い仕事はないものかと考えた時、ふと歯科医師という職業が思い浮かび都立芸術高校始まって以来初の歯学部進学となったのです。